脳健康評価プログラム
「エムビジョン・ヘルス」
▶脳健康評価プログラム「エムビジョン・ヘルス」
あなたは自分の脳の健康状態を知っていますか?脳は私たちの体の中で一番大切な臓器です。その健康状態を、私たちは知らないまま生活をしているのを不思議に思われたことはありませんか?私たちの脳は30代になると徐々に劣化が始まります。
その劣化の指標とされるのが脳の萎縮と白質病変(血管の変化)と言われる変化です。これらは認知症のリスク因子の一つとして知られています。
人工知能(AI)と健常者のビッグデータにより、自分の脳の健康状態を見える化させたのが「脳健康評価プログラム」MVision health(エムビジョン・ヘルス)です。自分の脳の加齢性変化と健康状態を知ることにより、認知症などの脳の疾患リスクを低減させるように、早期から対策を始めるきっかけづくりを支援します。
▶認知症はなぜ起こる?
認知症の最大の原因は「加齢」です。
人は歳をとることに伴い、老眼になったり、白髪や皺が増えるなど、自他ともに顕著に分かる老化を経験しますが、それと同じように、脳も加齢に伴い変化します(加齢性変化)。そして、その進み方の度合いは脳の「萎縮」と「血管の変化(白質病変)」によって把握することが可能です。
最も重要な事実として知るべきなのは、この進行速度には大きな個人差があるということです。誰でも脳の変化は30代から始まり、40-50代の頃には、大きな差が出てきます。
脳の加齢性変化は、高血圧・飲酒・高血糖・肥満といった生活習慣と深い関係があることが学術論文でも報告されており、これらの生活習慣は認知症のリスク因子とも共通しているのです。
▶従来の脳ドックや頭部MRI検査と何が違うのか?
人間ドックの頭部MRI/MRAオプション、または脳ドックは、脳溢血やクモ膜下出血といった重篤な疾患の原因となる脳動脈瘤などの早期発見を主な目的としています。検出は医師の目視で行われ、脳の萎縮・白質病変といった認知症リスク因子を測る目的では積極的に活用されてきませんでした。従って、血圧や体重では当たり前に行われている数値による経年変化の評価は、脳については実施できなかったのです。
これが、人工知能(AI)による画像解析技術と、過去3万件以上のビッグデータを掛け合わせることで、普段の脳ドックで撮影する画像から、脳の萎縮と白質病変が同年代の健康な脳の持ち主と比較して進行しているのか、経年で見たときに速いスピードで進行しているのか、精緻に定量化できるようになったのです。
当院では、株式会社エムが提供する「MVision Health(エムビジョン・ヘルス)」を導入しています。この基幹となるAIは、医療分野における世界最高峰のジョンズ・ホプキンス大学の医学部教授であり、同社の創業者である森博士が開発し、世界の研究者と日本の医療機関に広く利用されています。*1
「脳健康評価プログラム」を通して、あなたの脳の健康状態や認知症リスク因子を把握し、生活習慣見直しのきっかけにしてみませんか?
*1 グローバルの研究者4,000人以上に使用され、米国の放射線学会で100年で最も貢献した論文15選にも選ばれました。国内でも大学や研究所とエムビジョンを使用した共同研究を進めています。
▶こんな方におすすめできます
✔︎30代、チームの中堅として残業が多く睡眠時間が短くなりがちな方
✔︎40代、管理職として取引先との会食や飲酒の機会が多い方
✔︎50代、体力の低下や日々の忙しさにより運動を滅多にしなくなった方
✔︎60代、高血圧、高血糖やその他の基礎疾患が気になる方
✔︎全年齢共通、ストレスを感じやすい方
「えっ、認知症と関係あるの?」と思われたかもしれません。「自分はまだまだ若いから関係ない話」と感じられた方もいらっしゃると思います。
しかし、生活習慣の乱れは、脳の萎縮・白質病変と関係があることが報告されています。一度ご自身の脳がどういう状況にあるのかをご理解いただくことで、生活習慣を見直すモチベーションとして頂くことができます。
また、20代の方にも、加齢が本格化する前の最も若々しい状態を記録として残すという意味で、一度受診しておくことをおすすめします。今しか撮れないベストな脳の状態を知っておくことには意義があります。
▶脳健康評価プログラム「エムビジョン・ヘルス」で分かること
脳全体の萎縮度や、同年代が100人いたとした場合の自分のランキングや、脳を部位別に見たときに、特にどこが萎縮しているか、白質病変がどれだけ進行しているのか、といった状況が分かります。これらの検査結果は、通常の脳ドックの検査結果と合わせてお渡しします。
▶脳健康評価プログラム「エムビジョン・ヘルス」受診のメリット
自身の脳の健康状態を把握できることが最大のメリットです。
脳健康評価プログラムは、あくまで健康な方の中での状態評価を行うものなので、ランキングが下位であったとしても医療機関の受診は必要ありません。同時に受診された脳ドックや頭部MRI/MRAオプションに対する医師の所見が付かない限り、直ちに治療や追加検査が必要なものではありません。
では、なぜ受診するとメリットがあるのかというと、ご自身の脳の健康状態が今回の検査を通して把握できることで、自分の脳の健康を自分の手で管理できる術を手に入れることができるからです。
例えば、認知症への過程は中年期から始まっていると言われています。多くの方が90歳以上まで生きる「人生100年時代」、脳の健康を少しでも長く保つことは、生涯を通じてアクティブな人生を送る上で最も大切なことです。認知症をはじめとする脳の健康への向き合い方を見直し、ご自身の生活習慣や環境を振り返る意識づくりをすることができるからです。
脳は、老化の過程が目には見えない隠れた臓器です。まずは、その健康状態を把握することから始めてみませんか?